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広告代理店を10年経験した元責任者が教えるアフィリエイトの教科書

アフィリエイトの教科書

こんにちは、オクシンです

IT企業で広告代理事業の立ち上げを行い、10年以上その業界で仕事をしてきた元責任者です。今回はアフィリエイトに関しての基本を説明していきたい思います。

これを読むことでトラブルが回避できたり、交渉を有利に進めることが可能になると思うので興味のある方は読んでください。

Twitterのフォロワー数が増えてアフィリエイトや自分のコミュニティで収益を出す人、採用&広報でSNSを実践的に活用する人が増えてきました。

私が運営してるコミュニティ「SNSの学校 Twitter&インスタ」も例外ではありません。2021年、2022年前半に入った1期生・2期生は目標に向かい着々と前進してる方、新たな出会いや交流でご自身の人生に刺激がもらえてると感じてる方が多数います。

SNSの学校に興味のある方はこちらから概要を見れます
https://okushinblog.com/724/

まず、知っておいた方が良いのはネット広告は大きく分けて4種類あることです。言い方はそれぞれの業界で微妙に異なる場合があるので注意してください。

厳密にいうと、この4つから派生した広告の種類が多数あると考えるのが良いと思います。

広告の種類

期間保障型広告(掲載保障)

掲載することで広告主に支払い義務が生じる形です。掲載する側は掲載した時点で広告掲載料を受け取ることが出来ます。

デメリットとしては、全く効果が出なかった場合にトラブルになることがあるので気をつけた方が良いです。トラブルの原因は最初に予測効果を聞かれた際に大きな数値を伝えてしまう場合がほとんどです。

例えば、予測効果を聞かれた際に「10万インプレッション出る」「5000クリックは出せる」「100件以上は獲得できる」と伝え、全くその数値に届かなかった場合です。

広告を継続して依頼して欲しい場合は広告主の予測数値から大きな乖離が出ないようにするのが良い…ですが、出してみないとわからないというのが本音です。

ただ、この形で広告掲載依頼がくるアカウントは、市場から良いアカウントと評価されてると考えて良いでしょう。

インプ保障型広告

インプとはインプレッション(表示回数)のことです。1インプレッション=○円という形で広告主に広告掲載料が発生します。

Youtubeを見たときに途中で差し込まれる広告が、このインプ保障に該当します。

クリック保証型広告

言葉の通り、1クリック=○円という形です。Googleやヤフーで検索したとき、最上部に出てくるリスティング広告もクリック保障です。

成果報酬型広告(アフィリエイト)

広告主が成果条件を決めることができる広告です。もっともトラブルが少なく、双方にメリットが出やすい広告の形だと思います。

具体的事例があった方がわかりやすいと思うので、証券会社を例にして書いていきます。証券会社に申込をして株取引を行うためには下記のステップを踏む必要があります。

アフィリエイト広告の流れ(具体例)

○○証券の口座開設の依頼を受けた場合、成果発生後の流れです。

①申込→②本人確認→③住所確認(手紙送付)→④入金→⑤取引

これが成果条件のポイントになります。成果条件例は下記のようなものが考えられます。

①成果条件が申込1件、成果費用3000円
②成果条件が入金10万円以上、成果費用5000円

③成果条件が入金10万円以上、取引1回以上、成果費用7000円

難易度が高くなるにつれて単価は上がる傾向にあります。後ほどさらに詳しく書きます。

ギフティングについて

アフィリエイトとは少し異なりますが、企業から商品を受け取り、それを宣伝広告する形があります。

商品が報酬になる場合です。ギフティングを行う場合に気をつけるポイントは、その商品が本当に良いものかどうかです。

Amazonの口コミやGoogle検索をして商品を調べる、また後に書いてますが企業の信頼度を調べてから受ける、受けないを決めるのが良いでしょう。

アフィリエイト広告のメリット

成果報酬のためトラブルが少なく簡単に始められることです。

例えば期間保障で契約し宣伝広告を行った場合に良くあるトラブルとしては、予測していた数値を大きく乖離した場合に広告主からクレームが入る場合があります。

こういうトラブルが発生しないのがアフィリエイトです。

アフィリエイトの始め方

自分でアフィリエイトサービスに登録して始める、アフィリエイト企業からDMを頂いて始める2つのパターンがあります。

取り組みを行うことが決まったら、個人情報の登録、広告掲載費用の振込口座、媒体(自分のアカウント)の登録&審査を行います。

それが完了したら掲載する広告審査を行い、その後、掲載スタートとなります。まとめると下記です。

媒体審査(自分のSNSアカウントで広告掲載してOKかどうかの審査)、広告審査(広告主が宣伝を依頼するか審査)があり、2つに合格したら宣伝開始となります。

管理画面を渡してもらえるので、そこでクリック数、成果数、承認数を確認します。宣伝文言、バナーなどでクリック率(クリック数÷表示回数)が変わります。

また、申込率(申込数÷クリック数)も大切な指標となります。最後に「承認率」があります。100件の申込があり10件承認された場合の承認率は10%となります。

例えば下記のような計算をして売上の最大化を目指します。

案件名:○○証券の口座開設
成果条件:本人確認(免許証+住所確認)
成果単価:1件@10000円

仮の成果を下記とします。
クリック数:1000クリック
申込数:20件
承認数:10件

上記の場合、受け取れる利益は10万円となります。この数値から分かることは下記です。

申込率:2%(20件÷1000クリック)
承認率:50%(10件÷20件)
クリック単価:100円(10万円÷1000クリック)

20人が申し込みしたが、10人だけが本人確認まで到達したということです。次にその広告が適正かどうかの判断の仕方を記載します。

広告の適正判断方法

アフィリエイト広告の判断の仕方ですが、私の場合はリスティング広告のクリック単価を指標にするのが良いと考えます。

考え方はこれだけではありませんので1つの例です。また広告主は流入元(検索、SNSなど)によって広告予算や目標単価を変える場合があるため、この判断方法で全てを把握することは難しいことの理解をお願いします。

Googleキーワードプランナー
https://ads.google.com/

これはGoogleに広告主として出稿する際に使うものです。使い方は下記です。キーワード別で1クリックの広告主の出稿単価予測ができます。この数値の平均値をとります。

Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナー

証券:147~498円→平均:322円
証券会社ランキング:87~373円→平均:230円
証券比較:104~275円→平均:189円

上記の数値からクリック単価は250円程度出したいところです。前項だとクリック単価100円だったので、あと150円足りないということになります。

この場合、宣伝の文言やバナーを変えたりして試行錯誤して、あと150円が上乗せされるよう考えます。また他の案件に切り替えるのも手段の1つです。

これはあくまでも1つの手法です。もちろんキーワードによっても単価が変わるので指標とする数値も変わるということです。

アフィリエイトの企業選び方

自分でアフィリエイトサービスに登録し、広告を行う場合はA8.netアクセストレードJANetafbAmazonアソシエイトバリューコマースがオススメです。

選ぶ基準としては、企業の安定性、カスタマーサポートで選ぶのが良いでしょう。

Twitter含めSNSでフォロワーが増えると上記にはない企業からDMが来ます。その際に確認することは下記です。

支払いタイミング

「月末締め翌々月末」の企業が多い印象ですが出来れば「月末締め翌月末」だと嬉しいです。例えば1月に成果が出て承認された場合、支払いは3月末日に行われます。支払いまでに60日かかるということです。

これは、広告主からの広告支払いが月末締め翌月末のため受け取りを確認してから次の月に支払いをするためです。

ビジネスの鉄則として「支払うのは遅く、受け取るのは速く」と覚えて下さい。

案件数

どのような案件があるかを事前に聞きましょう。例えば自分が美容系の場合にその企業が人材系がメインの場合、掲載できる広告が少ないからです。

各代理店やアフィリエイトサービスには独占案件というものが存在する場合があります。また件数を多く獲得できる代理店は広告主に対して強気な単価を提示できるため、単価が高い場合があります。

広告主の判断でどの代理店も一律になる場合もありますが、手数料が異なるため付き合う代理店によって単価は多少異なってきます。手数料が少ない代理店を選ぶと自身が受け取る報酬が高くなります

案件の内容(申込率&案件単価&承認率)

どのような案件があるかを聞いたら申込率&案件単価&承認率も合わせて聞いておくのが良いです。この数値が分かっていればある程度の売上予測を立てることができます。

「企業名+口コミ」「企業名+詐欺」「社長名+詐欺」で検索

企業によっては支払いが遅い、成果が承認されないということがあります。またメールやDMを送っても返ってこない場合があります。そのような企業は信用できないので、取り組みをしない方が良いです。

Google、Twitterで検索することをオススメします。

アフィリエイト広告のコツ

簡単に始められますが、なかなか成果を出せない場合があります。クリックは出るけど申込が入らなかったり、申込が出ても承認されなかったりする場合があります。

自分のアカウントのフォロワー属性を考えて、本当に勧められるものにするのが良いです。

自分で使ってみる

案件を始める前に自分で使ってみることをオススメします。使ってみて便利ではないと感じた場合は宣伝は辞めた方が良いかもしれません。

代理店から依頼があったときに、「一度自分で使ってみます」と連絡を入れて、その後に掲載するかしないかの回答をする流れがオススメです。最初に「掲載します」と回答した後に、「やっぱり掲載しません」という流れは代理店からの信頼を失います。

SNSを使ってアフィリエイトを行う場合は大切なフォロワーさんに勧めるということを考えて行わなければ長続きしませんし、フォロワーさんから信頼を失うことに繋がります。

アフィリエイト広告の商流(お金の流れ)について

広告代理店が複数関係してる場合があります。数が多い場合に下記のようなことが発生します。

アフィリエイト商流、お金の流れ

広告主→代理店A→代理店B→代理店C→代理店D→自分

代理店の手数料は5~20%が相場となります。上記の場合、広告主が1件10000円とした場合、お金の流れは下記のようになります。今回は代理店手数料(代理店の利益率)が10%という設定で計算してみます。

代理店Aの受け取り額「10000円」→代理店B「9000円」→代理店C「8100円」→代理店D「7290円」→自分「6561円」

代理店Aの利益:1000円(10000円×10%)
代理店Bの利益:900円(9000円×10%)
代理店Cの利益:810円(8100円×10%)
代理店Dの利益:729円(720円×10%)

上記から結果的に受け取る報酬は6561円ということになります。伝えたいことは、この状況を知ってるか知らないかです。関係会社は少ない方が手数料が低くなり報酬は高くなります。調べる方法は下記となります。

リダイレクトチェックツール
https://ohotuku.jp/redirect_checker/

ここに広告URLを入れてチェックすると広告URLを押したあとに、どういう遷移で広告主のページに移動したかがわかります。今回の場合だと下記のようになります。

http://代理店D社のURL

http://代理店C社のURL

http://代理店B社のURL

http://代理店A社のURL

http://広告主のURL

Twitterやインスタ、Webサイトで何かを勧めるURLをみたときにチェックしてみてください。

最後に

アフィリエイト広告はリスクが小さいので、一度挑戦してみると良いと思います。最初からうまく収益を出すことは難しく、苦戦する可能性があります。

それでも、一つの経験にはなると考えるため挑戦をオススメしたいと考えて書きました。何かの参考になったなら嬉しいです。